教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも:クソゲーを作っていても、おもしろがる場を作る

 こないだ紹介した、Hour of Codeの「AI for Oceans」の授業のときに、小学校3年生の子が、「先生、このゲーム!クソゲー*1じゃない?」と言っていたので、どれどれ…と見に行ってみると、同じHour of Codeの「フラッピーゲームを造る」で、ゲームを作っていました。とても簡単なブロックを組み合わせてフラッピーを操るゲームが作れます。
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 水平にスクロールする画面で、クリックをして障害物を避けて進んでいく、というゲームなのですが、障害物にあたったときにどうするかなどをプログラムで組んでいきます。与えられている課題はあるものの、それだけを目指すのではなくて、ブロックを自分なりに繋げてみて、あえてクソゲーを自分で作ってみる、というのはとてもいいことだと思いました。
 「クソゲーでしょ?」とうれしそうに見せてくれる子のところに、クラスメイトたちがわらわらと集まって、「見せて!」「ほんとだ、クソゲーだ、おもしろい!」と盛り上がっている様子を見ていて、こういうものづくりへのきっかけもありだな、と感じました。どんな方向性でも、自分がおもしろいと思ったものを没頭して作れて、それを承認してくれる人がいる場はいいな、と思いました。

(為田)

*1:つまらないコンピュータゲームや初めから詰んでいるようなゲームのことです