弊社フューチャーインスティテュートは淑徳小学校放課後クラブ「淑徳アルファ」内で、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を実施しています。3年生のクラスでは、10月に「淑徳クイズをつくろう」という活動をしました。
1回目:淑徳クイズの材料を集める
1回目の授業で、淑徳小学校についてのクイズを作ることを子どもたちに伝えます。スクールタクトの黒板課題を使って、「淑徳クイズをつくろう(ざいりょうさがし)」というワークシートをみんなに見てもらって、来年3年生になる、いまの2年生に挑戦してもらうクイズにしたいので、「3年生になるとわかること」「3年生のことを知ってもらえること」をクイズにして、解いたら2年生が3年生になるのが楽しみになるようなクイズにしてほしいということを伝えました。
2ページ目に白紙を用意しているので、そのページにみんなでクイズに使えそうな材料を考えて、思いついたものをどんどん書き込んでもらいました。
すぐにページが埋まってしまうので、自発的にページを新しく足してくれて、ページタイトルを追加したページも作ってくれたり、協働的に取り組んでくれる子もいました。
2回目:淑徳クイズを作問
2回目の授業では、スクールタクトで一人ひとりにワークシートを配布して、問題と4択問題の選択肢を書いてもらいました。正答だけを書いてもらうよりも、誤答例も3つ書いてもらうようにしています。誤答例を上手に僕が考えることができないので、淑徳小学校のことをよく知っている子どもたちに書いてもらっています。
ワークシートでは、正答と誤答を書く欄を作っていて、いちばん上を正答を書くところに決めてあります。順番を考えるのを子どもたちは楽しむのですが、どれが正答かを書き忘れることが多いので、こうしています。
授業の最後に「みんなに考えてもらった問題を、Quizizzでクイズにしてきます。みんなでクイズ大会をテストプレイとしてやりましょう」と言って、翌週までにQuizizzで問題セットを作っていきます。問題セットも作ったので、2年生にもやってもらって感想をもらうことにしました。
3回目:自分たちでテストプレイ&2年生からのフィードバック
3回目の授業では、Quizizzを使ってみんなでテストプレイをしてみました。自分たちでやってみると、「これはちょっと簡単すぎる!」「こんなのわかんないよー!」という声が教室であがりました。自分たちでテストプレイをしてみて、改良をしてほしいことを伝えました。
2年生のクラスでも「3年生が作った淑徳クイズをちょっとやってみてほしいんだけど」と伝えると、やってくれました。とても盛り上がりましたが、正解率はやはり3年生の方が高かったです。2年生のみんなには、「3年生に感想を書いてあげてほしいです」と伝えて、スクールタクトで感想を書いてもらいました。
4回目:2年生の感想を読んで、追加で作問
4回目の授業では、2年生に書いてもらった淑徳クイズの感想をみんなで読みました。2年生からの感想を読んで、「たしかに」と納得する部分もあったようです。「難しかったけど、楽しかった!」という感想が多かったので、「じゃあ、もうちょっと難しいやつも作りたい!」と追加の作問にも力が入っていました。
異学年に対して、自分たちが作ったものを届けるという体験をしたいな、とずっと思っていました。クイズを作るときに、「これ、わかるかな?」とか「この漢字、読めるかな?」というふうに2年生を気遣っていたのもよかったなと思います。
No.3に続きます。
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(為田)