教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

神奈川県立上鶴間高等学校 授業レポート No.4(2025年5月12日)

 2025年5月12日に神奈川県立上鶴間高等学校を訪問し、藤村啓真 先生が担当する1年1組の英語コミュニケーションの授業を参観させていただきました。この日は、中間テストまであと1週間という時期だったので、最初に単語テストと「What did you do last weekend?」に対して回答するペアでの会話練習を行い、その後で「テスト範囲のポイントがわかる!」と「Part2, 3の本文がスラスラと読めるようになる!」を目標としたふりかえりの授業が行われました。

 藤村先生は中間テストの範囲になる「Lesson1 Japan's New Tourism」を、指導者用デジタル教科書で電子黒板に映しながら復習していきます。教科書のページをみんなで見ながら、Lesson1でどんな英語表現が出てきたか、ペアで話し合って確認をしてから、教科書本文の内容を復習していきます。

 藤村先生は教卓のところでiPadを使ってデジタル教科書のページをめくりながら解説をしていました。これは、藤村先生のiPadと電子黒板が無線で接続されているからできることです。電子黒板やプロジェクタなどを使うときに有線接続していてその周囲にいなければならないのと、無線接続していて自由に動き回れるのは、先生にとって授業のやり方に大きな違いがあると思います。ちょっとした環境の違いに思われがちですが、大事なポイントだと思っています。

 本文の内容確認をした後で、この日の授業の目標でもある「本文をスラスラ読める」ようになるためにPart2とPart3の音読練習を行いました。生徒たちには、教科書本文を学ぶためのブックレットが配布されています。ブックレットのなかの、教科書本文がスラッシュで区切られているページを見ながら、Part2とPart3の本文を音読する練習をします。

 生徒たちの音読が自信なさげだったところは、藤村先生が電子黒板で大きく映して発音を確認し、補足説明をして、くりかえし練習をします。生徒たちがもっているブックレットが、ロイロノート・スクール内で配信もされているので、先生はすぐに電子黒板に映して説明に使うことができます。

 音読練習を終えたあとは、ブックレットのQ&Aなどの問題に取り組んでいました。このときも、藤村先生はロイロノート・スクールで生徒たちが手元で見ているブックレットの内容を拡大表示して、そこに書き込みながら解説をしていました。

 生徒たちが手元で取り組んでいるブックレットをロイロノート・スクールで映したり、指導者用デジタル教科書を映したり、電子黒板を効果的に使っている授業でした。

 No.5に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)