2025年7月12日から8月3日にかけて、「小中学校の教科書の内容量についてどう思いますか?」という先生向けのアンケートを行いました。
たくさんの先生方や関係者の皆さまにSNSでシェアなどしていただきまして、合計で13人の先生(小学校 11人、中学校 2人)から回答をいただくことができました。お忙しい中、ご協力をいただきまして本当にありがとうございました。回答数としては少ないですが、大変勉強になりました。
いまの教科書と対応した教師用指導書は、使いやすいですか?
先生方には、「いまの教科書と対応した教師用指導書は、使いやすいですか?」と伺いました。子どもたちが使う教科書と対応した、先生方が使う教師用指導書についても、先生方がどんなふうに感じているのかを知りたいと思い、この設問を加えました。

「使いやすい」と答えた先生はおらず、「まあ使いやすい」と答えた先生が30.8%という結果になりました。「あまり使いやすいと思わない」と「使いやすいと思わない」を合わせると38.5%となりますので、否定的な評価が多いですね。これは児童生徒が使っている教科書への評価とは対照的だと思います。
教師用指導書の使いやすい/使いにくい点は?
教師用指導書の使いやすい点・使いにくい点を先生方にお答えいただきました。賛否をきれいに分けられるものではないので、どちらも合わせて紹介します。
- 参考程度にしか見ない。(小学校)
- 授業展開する際の参考になるが、時としてそれが邪魔な知識となる。(小学校)
- 読むのは正直大変だが、読めば授業づくりのヒントが結構載っているから。(小学校)
- 理科では児童用教科書の補完的な補足説明もあり、教材研究に役立っている。(小学校)
- 見方考え方を明確に示してほしい。(小学校)
- 時数管理の目処が立てやすい。(小学校)
- 内容が多い、情報が整理されていないため見にくい、値段が高く公立の学校では購入できない(中学校)
- 指導書の内容にひっぱられすぎてしまうと、目の前の子どもたちの実態と離れてしまうように感じるから。(小学校)
- デジタル版になっており、紙媒体の方が明らかに使用しやすい。また、校務用端末一台では、指導者を参考に授業をすることは不可能である(モニタへの投影により、朱書きが児童生徒にすっかり見られてしまう。)(小学校)
先生方のこうしたコメントを聴けることはあまりないので、とても勉強になりました。
回答していただいた先生方からのフリーメッセージ紹介
最後に、今回のアンケートに答えていただいた先生方からのフリーメッセージも紹介したいと思います。
- 教科書を教えるではなく教科書で教える、という意識に教員がならなければ、その単元で、その時間で教えること学ぶことの本質を見失ってしまうと思います。特に最近は教科書通りに授業を流せばいい、と考えている教員が多いと感じています。子どもたちの実態から、本当にこの流れで理解できるか、という視点をもって、教科書で教えていってほしいと思います。自分はもうすぐ退職なので、子どもたちの将来が明るいものになってくれることを願います。(小学校)
- 次期学習指導要領に向けた動きを共有していただくこと、楽しみにしております。(小学校)
- 現場でできることはしていきます。(中学校)
「教科書”を”教えるのではなく、教科書”で”教える」という言葉について、どんな授業であれば実現できるのか、そのなかで教科書がどんな役割を果たすのか(ICTもどんな役割を果たすのか)、たくさんの先生方とお話を続けていきたいと思います。
「次期学習指導要領に向けた動きを共有していただくこと、楽しみにしております」というお言葉、どこまでご期待に応えられるかわかりませんが、頑張っていきます!
「現場でできることはしていきます」という言葉も、先生の矜持というか覚悟というか、そういうのを感じられてとてもいいなと思いました。この気持ちに対峙して真摯に仕事をしていきたいと思います。
ご回答いただきました先生方、本当にどうもありがとうございました。
(為田)