教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教育ICT

フューチャーインスティテュート 為田・佐藤が文部科学省 ICT活用教育アドバイザーになりました

弊社フューチャーインスティテュートの為田裕行、佐藤靖泰の2人が、文部科学省のICT活用教育アドバイザーとして事業に参加させていただくことになりました。ICT活用教育アドバイザー事業は、文部科学省のサイトで以下のように紹介されています。 文部科学省…

【メディア掲載】月刊私塾界 2023年1月号

月刊私塾界1月号が発刊されました。TOP LEADER Interviewで、学校法人駿河台学園の専務理事 山畔清明さんのインタビューが読めるのですが、駿台予備校でのデジタル化についても話されていました。 コロナ禍の都心へ行かなくても全国の大学生講師に指導しても…

書籍ご紹介:『デマの影響力 なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?』

シナン・アラル『デマの影響力 なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?』を読みました。原著は2020年に出版されていて、著者であるシナン・アラルの20年間の研究成果がまとめられています。原題「THE HYPE MACHINE How Social Media Disrupts O…

2023年の行動指針「Help Schools/Education Become Future Ready」

2023年となりました。弊社フューチャーインスティテュートは、行動指針として「Help Schools/Education Become Future Ready」=「学校/教育が、Future Readyになるお手伝いをする」という言葉を掲げています。研修のときや、プロジェクトのキックオフで自己…

2022年ふりかえり

2022年も今日で終わりなので、ふりかえりをしたいと思います。2022年の教育ICTリサーチブログは、このエントリーで335本目です。2021年が341本、2020年が410本、2019年が375本、2018年が412本だったので、減ってきています。この減少傾向はよくない、と7月か…

カロリーメイトCM「狭い広い世界で」篇を見て、スマホと高校生の関係を感じる

テレビで大塚製薬 カロリーメイトのCMを見ました。受験シーズン前に流れるカロリーメイトのCMは毎年好きなのですが、今年のCMは「狭い広い世界で」篇と題されています。 www.otsuka.co.jp スマホの中から外を見ている感じで、縦長のスマホ画面を裏返しに見る…

【イベント情報】さとえ学園小学校 さとえオープンツアー(2023年2月22日)

2023年2月22日に、さとえ学園小学校が教育関係者100名を対象にして「さとえオープンツアー(公開授業)」を開催します。2021年6月に発売した著書『一人1台のルール』で執筆協力をしていただいたご縁で、今回のオープンツアーには企画協力させていただいてい…

デジタルハリウッドの池谷和浩さんの「テクノロジーカルチャー・セッション」に呼んでもらいました

デジタルハリウッド 大学事業部 執行役員の池谷和浩さんが開催している「テクノロジーカルチャー・セッション」のゲストに呼んでもらいました。たった30分でしたが、いろいろなお話ができて楽しかったです。池谷さんが内容をまとめてnoteで発信してくださっ…

「どんなふうに学んでほしい」「どんなことをできるようになってほしい」は言語化すべき

最近、原稿を書いていたり、学校で先生方と話をしたりしていて思ったことですが、学校で「どんなふうに学んでほしい」か、「どんなことをできるようなってほしい」ということをきちんと言語化して話をして共有するべきだと思います。 文部科学省や教育委員会…

文部科学省「新たな時代に向けた学びの環境-「1人1台」実現のためのガイドブック-」

ある学校での研修を準備している過程で、文部科学省の「新たな時代に向けた学びの環境-「1人1台」実現のためのガイドブック-」を読んでみました。 第1章から第6章まで、さまざまな観点で「1人1台」を実現するための情報が提供されています。 文部科学省とし…

戸田市立戸田東小学校 校内研修 レポート(2022年11月17日)

2022年11月17日に戸田市立戸田東小学校で、「一人1台情報端末×デジタル・シティズンシップ」というテーマで校内研修の講師をさせていただきました。 子どもたちが一人1台の情報端末を使いこなすようになればなるほど、いろいろと問題も出てきます。それをす…

【メディア掲載】月刊私塾界 2022年12月号

月刊私塾界12月号が発刊されました。特集1が株式公開塾の第2四半期決算について、特集2が塾長の銘でした。名言がたくさん並んでいて、自分が学習塾に通っていた頃も、自分が学習塾で教えていた頃も思い出しました。 いつものように、僕の連載記事も掲載され…

川口市立前川小学校 授業&研修レポート まとめ(2022年10月7日)

2022年10月7日に、川口市立前川小学校を訪問させていただき、仲條達也 先生が担当する5年3組の算数「分数と小数、整数の関係を調べよう」の授業を参観した後で、校内研修の講師をさせていただきました。 校内研修の講師を依頼されたときには、できるだけ研修…

令和4年度全国学力・学習状況調査結果「1人1台端末の利活用状況について」

2022年11月25日に文部科学省のサイトで「1人1台端末の利活用促進に向けた取組について(通知)」が公開されました。このなかで、2022年4月に実施した全国学力・学習状況調査の結果から作成した「1人1台端末の利活用状況について」の資料を見ることができます…

書籍ご紹介:『炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで』

伊藤昌亮 さんの『炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで』を読みました。今日の社会=炎上社会が、どんな対立構造を持ち、どんな紛争状況を抱えているのか。また、その背景にどんな社会構造と時代構造があるのかを紹介する本です。炎上社…

岩手県立高校全63校が発信するメディア「いわて高校魅力化(岩手県教育委員会)」

岩手県教育委員会は、県立高校全63校の探究学習の様子をnoteで公開しています。これは、2022年2月に岩手県教育委員会がnoteと連携協定を締結して、そこから進めてきたもので、全県立高校の書いたnoteの記事をオウンドメディア「いわて高校魅力化(岩手県教育…

書籍ご紹介:『偶然の散歩』

独立研究者の森田真生さんの『偶然の散歩』を読みました。森田さんのさまざまな連載をまとめた本なのですが、多くの文章のなかで森田さんの息子さんの様子(1歳の頃から6歳の頃まで)が書かれていて、そこから森田さんのいろいろな思いを読むことができる本…

【メディア掲載】月刊私塾界 2022年11月号

月刊私塾界11月号が発刊されました。特集で私塾界オンラインセミナーの様子が紹介されていました。また、緊急アンケート「次年度の授業料は値上げしますか?」という、私塾界らしい記事も掲載されていました。 いつものように、僕の連載記事も掲載されていま…

川口市立前川小学校 授業&研修レポート No.2(2022年10月7日)

2022年10月7日に、川口市立前川小学校を訪問させていただき、授業参観後に校内研修の講師をさせていただきました。今回のテーマは、「GIGAスクールの進捗状況について」でした。 今回の研修は、2022年8月のプラットフォームin戸田でのプレゼンテーション「GI…

日本女子大学附属豊明小学校 授業レポート No.6(2022年9月15日)

2022年9月15日に日本女子大学附属豊明小学校を訪問したときに、多目的ホールに1年生があさがおを観察して描いた絵が掲示されていました。 日本女子大学附属豊明小学校では、「実物教育」という言葉を大切にしているそうです。実物教育とは、「材料としてあら…

【メディア掲載】月刊私塾界 2022年10月号

月刊私塾界10月号が発刊されました。特集「共通テストの新科目『情報Ⅰ』とは」では、学習塾や予備校で「情報」を学ぶことができる、ライフイズテックの「情報AIドリル」について紹介されていました。やってみたいなー…。 juku.lifeistech-lesson.jp また、「…

戸田市立戸田東小学校 授業レポート まとめ(2022年9月8日)

2022年9月8日に戸田市立戸田東小学校を訪問し、2年生と4年生の授業を参観させていただき、全3回のレポートをまとめました。 No.1で4年生、No.2で2年生の授業の様子をレポートしています。 blog.ict-in-education.jpblog.ict-in-education.jp また、教室のコ…

子どもたち全員の端末の画面を見られる仕組みって、要ります?

小中学校で先生方と話をしていると、「一人1台もっている情報端末で子どもたちが授業中に何をしているか見たいので、全員の端末の画面を見られる仕組みがほしい」という声を聞くことがあります。 まあ、たしかに授業と関係ないことをしちゃったりする子もい…

書籍ご紹介:『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』

成田悠輔さんの『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』を読みました。正直なところ、「ちょっと過激かな…?」と思いながら読み始めましたが、この議論を知ったうえで、学校でテクノロジーをどう使うのか、ということを考えるこ…

戸田市立戸田東小学校 授業レポート No.3(2022年9月8日)

2022年9月8日に戸田市立戸田東小学校を訪問し、髙橋佳奈 先生が担当する2年3組の国語の授業を参観させていただいたときに、教室のいちばん後ろで壁のコンセントにアダプタをさしたままChromebookを使って授業を受けている様子を見かけました。 Chromebookに…

書籍ご紹介:『教育委員会が本気出したらスゴかった。」

大変遅ればせながら、ようやく佐藤明彦『教育委員会が本気出したらスゴかった。 』を読みました。熊本市の教育委員会と学校で、2020年2月末から6月くらいまでの一斉休校の間(というか、その少し前から準備や判断は始まっていたわけですが)どのような施策が…

【メディア掲載】月刊私塾界 2022年9月号

月刊私塾界9月号が発刊されました。今月の特集1「幼児教育考」、非常に興味深かったです。子どもたちの変化として、語彙力の低下と言語能力の低下というコメントがあり、その背景のひとつとして、親子の間にスマホが入ってきたことも関係あるのではないか、…

令和3年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果

文部科学省のサイトで、令和3年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表されました。毎年注目してきていましたが、昨年度の調査結果で劇的に数字が変化し、それをうけて今回はどうなったのかな、というのを見ています。 以下の3つのデー…

コンピュータを使った授業では、Undoを使えるようになってほしい

コンピュータを使った授業を自分でするときに、いちばん子どもたちに使えるようになってほしい機能は、「Undo(取り消し)」です。 絵を描くアプリケーションの説明をするときには、意図的にUndo機能を使う場面を作って見せて、「やってみて、“あ、違うな”と…

書籍ご紹介:『コンヴィヴィアリティのための道具』

この夏もたくさんの学校で研修講師をさせていただきました。学校でのICT活用について研修するときには、緒方壽人さんの著書『コンヴィヴィアル・テクノロジー』で紹介されていた、イヴァン・イリイチの「道具にある2つの分水嶺」の話をしています。ICTを活用…