教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

ICT×美術教育 の検索結果:

ICT×美術教育 #32:Google「AutoDraw」を使って、特徴を捉えることの重要さを学ぶ

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、Googleの「AutoDraw」を使って、特徴を捉えることの重要さを学ぶ内容を考えてみました。 「AutoDraw」は、人が描いた線をヒントに描こうとしているものを判断して、候補となる絵を割り出してくれるweb上のツールです。 線を描くごとに、画面上部に候補の絵が表示され、任意の絵をクリックすることで…

ICT×美術教育 #31:形や文字などを使った式で、絵を描こう

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、算数と図工を組み合わせた授業を紹介します。算数で習う式を条件として使用し、同じ条件で表現や視点の多様性を学ぶ内容です。 〇・△・□などの形を式で表し、それを条件に思い思いの絵を描きます。▼例1 〇3+□4=?▼例1の式(条件)をもとに描いた絵のサンプル ▼例2 △2+〇2+赤いろ=?▼例2の式(条件)を…

ICT×美術教育 #30:Google Cultural Instituteを使った作品鑑賞2「Made in Japan:日本の匠」

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、Google Cultural Instituteを使った日本の伝統工芸の作品鑑賞を紹介します。 以前、Google Cultural Instituteを使った授業案を掲載させていただきましたが、今回紹介するコンテンツは、日本各地の工芸と匠の技を世界に紹介するプロジェクトの第2段で、2017年3月24…

ICT×美術教育 #29:2020年東京オリンピックのエンブレムを通して、デザインの目的・効果・考慮すべきことを学ぶ

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、2020年に開催される東京オリンピックのエンブレムを使って、デザインが与える印象や効果、デザインする上で考えるべきことを踏まえ、独自のロゴ案を考える授業を紹介します。今回の東京オリンピックのエンブレムは、ご存知の通り、前作の盗作疑惑により、前代見問の再公募をしたことで有名です。このニュースで、デザイン業…

ICT×美術教育 #28: 形や色を実際に動かしながら、見た目の違いや変化を体感して、錯視に関する手法を知る

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、イリュージョンフォーラムというサイトにあるコンテンツを使って、錯視をインタラクティブに体感しながら、実際は同じ色なのに違うように見えたり、同じ長さなのに違うように見えたり、形は存在しないのにあるように見えたりなどの効果があることを知って、デザインや色の使い方に活かす方法を紹介します。 ▼イリュージョンフ…

ICT×美術教育 #27: PowerPointを使ったタイポグラフィの場景アート

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、PowerPointを使ったタイポグラフィの場景アートを紹介します。絵の苦手意識のある児童生徒にとっては、絵を描くということ自体にモチベーションが上がらなかったりするものです。特に、タイポグラフィのようなカッチリとした決められた形のものをきれいに描くのは、とても難しいものです。 デジタルの良さは、いろい…

ICT×美術教育 #26: 写真とPowerPointの機能を使って、感じた色と実際の色のギャップを知る

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、写真とPowerPointの機能を使って、自分が感じた色味と実際の色味の違いをわかりやすく体感できる方法を紹介します。 あまり絵が得意でない、または、下書きまでは良かったのに絵具で色をつけると微妙になったという人の多くは、絵具を使う際に、チューブから出したそのままの色を使っていたり、影の部分に黒を使って…

姉妹ブログ「教育ICTリサーチ / 造形教育研究部・考える力研究部 ~クリエイティブな人材育成研究ブログ~」 をスタート

…ザインアイデア」と「ICT×美術教育」ですが、このたび、姉妹ブログとして独立することになりました。新しく立ち上がるブログのタイトルは、「教育ICTリサーチ / 造形教育研究部・考える力研究部 ~クリエイティブな人材育成研究ブログ~」です。 http://blog.ict-in-education-cr.jp/entry/2016/05/17/130157blog.ict-in-education-cr.jp 引き続き、本ブログともども、どうぞよろしくお願いいたします。 (為田…

ICT×美術教育 #25: 先生が描いている様子を撮影し、その動画を説明教材として使う

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、作品を制作するときの技法などのポイントを説明する方法を紹介します。 授業中に技法などの説明をする際は、近くに児童生徒たちを集めて説明することが多いかと思います。しかし、実際にやってみせて説明をすると、説明を聞いている児童生徒の様子や表情をみとることは難しいと思います。その点、事前に動画を撮影しておいて、…

ICT×美術教育 #24: ポスター制作におけるキャッチコピーを活かした写真撮影・描画

…て説明する。(参考:ICT×美術教育#13:写真の表現方法について説明する) 絵を描く。または写真撮影をする。 絵の場合はスキャナで取り込む。写真はパソコンにつないで取り込む。 PowerPoint上に、絵または写真を挿入し、色や明るさなど調整が必要な場合は調整する。 キャッチコピーの書式や位置を調整する。 鑑賞会をする。 最後の鑑賞会では、どういうコンセプト・テーマで制作したのかを発表してもらいましょう。似たようなテーマの作品を並べて、同じテーマでも表現の仕方が異なることを…

ICT×美術教育 #23: アナログとデジタルを組み合わせた絵本制作

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、アナログで描いた絵をスキャナでデジタル化して、テキストと組み合わせた絵本作りを紹介します。前回、同じようにアナログの絵とデジタルの要素を組み合わせたカレンダー作りを紹介しましたが、その絵本版です。 文字を、絵と組み合わせてきれいに読めるように手書きで書くことは、非常に難しいですし、絵の上に文字を書いてい…

ICT×美術教育 #22: アナログとデジタルを組み合わせたカレンダー制作

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、アナログで描いた絵をスキャナでデジタル化して、そこに日付の枠組みをデジタルで作成するカレンダー作りを紹介します。 日付の枠組みを印字している紙に描くということもできますが、枠内をきれいに残して描くことは難しいですし、きれいに残そうとして描くと絵の大胆さが損なわれてしまいます。また、塗り方も普通に描いたと…

ICT×美術教育 #21: PowerPointの抽象形態の図形を使った作画

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、PowerPointの抽象形態の図形を使った作画の授業を紹介します。○・△・□などの抽象形態の図形を使って、絵を描きます。決められた形を回転させたり、拡大縮小したりして、形がどう変わるのかを動かしながら絵を描くことができるので、小学校1~3年生の算数の図形の単元と絡めて実施することも可能かと思います。 …

ICT×美術教育 #20: 自分の大切な物を、PowerPointでキャラクター化して動かし、声もつける

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、デジカメとPowerPointを使って、児童生徒の大切な物をキャラクター化して、動かし、声をつける授業を紹介します。 コマ撮りアニメの制作は、高学年で実施しているところが多いと思いますが、実施の仕方によっては、低学年くらいでも実施することは可能です。写真・アニメ・音を使った表現を、一通り体験できる内容で…

ICT×美術教育 #19: プロが作るインフォグラフィックを鑑賞分析してデザインの効果を考える

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、プロが作るインフォグラフィックと、それと同じ情報がテキストベースでまとめられた資料とを見比べることで、デザインの効果を考えさせる授業を紹介します。 インフォグラフィックとは、情報、データ、知識などを視覚的に表現したもので、情報を簡潔に伝えたいときに用いられます。図工や美術の授業で、ポスターを作ることが多…

ICT×美術教育 #18: Excelを使ったモザイクアート作り

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、Excelを使ったモザイクアート作りを紹介します。デジタルでモザイクアートを作ることで、間違えても何度でも作りなおすことが簡単にできるので、塗る作業を怖がらずに取り組むことができます。 この際、図形を使ってモザイクアートをわざわざ作るよりも、Excelを使ってセルを塗るようにすると、簡単な準備でモザイク…

ICT×美術教育 #17: Google Cultural Instituteを使った作品鑑賞

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、Google Cultural Instituteを使った作品鑑賞を紹介します。 www.google.com 教科書や参考書では、掲載している作品の点数が限られていたり、実物投影機などで見せるときに、見せたい部分が上手く見せられないこともありますが、このサイトには45,000点以上の作品がアップされて…

ICT×美術教育 #16: PowerPointを使って、遠近法について説明

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、さまざまな遠近法について、PowerPointの機能だけで説明する方法を紹介します。遠近法は、さまざまな作品制作の際に使えますが、今回は、ポスター制作などのようなデザイン制作の際に、キャッチコピーなどを目立たせるために活用することを想定した、説明方法を紹介します。 紙でデザインを描くのと違って、ICTを…

ICT×美術教育 #15: 写真に補助線を引いて、透視図法について説明

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、風景画を描く際に知っておいた方がよい透視図法について、身近な写真を使って説明することを紹介します。普段、児童生徒たちが見慣れた風景を使って、透視図法の説明をしてみましょう。 授業前準備 透視図法の説明をするときに使うスライドを、PowerPointを使って作ってみましょう。 透視図法の説明をするのに適し…

ICT×美術教育 #14: 問題箇所を見つけ修正しながら、ポスター制作

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、何度も試行錯誤をしやすいというデジタルの特性を活かして、PowerPointを使って「学校のポスターを制作する」というテーマの、小学校の授業を紹介します。ICTを活用してポスター制作をする際には、全員がゼロから作るとどうしても操作的に時間がかかってしまうこともあるので、最初の何工程かを作ってある状態の教…

【メディア掲載】ICT教育ニュースで“前田友佳の「写真の表現方法について説明する」”が取り上げられました

ICT教育ニュースに取り上げていただきました。ありがとうございます。 ict-enews.net 今回取り上げていただいたのは、“前田友佳の「写真の表現方法について説明する」”です。このブログでシリーズとして掲載している、ICT×美術教育の13回めです。

ICT×美術教育 #13: 写真の表現方法について説明する

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、PowerPointを使って、ポスター制作やコマ撮りアニメ制作などで写真撮影をする際に、写真の表現方法について説明する教材作りを紹介します。 写真撮影のときに考えるポイント 児童生徒の多くは、デジカメ・iPad・スマホなどで写真撮影の経験があり、機器の使い方には慣れているかと思いますが、撮影する際のポイ…

ICT×美術教育 #12: ポスター制作におけるキャッチコピー制作

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、PowerPointを使って、ポスターのキャッチコピーを考え、制作する授業を紹介します。 ポスター制作となると、テーマを考え(または与えられたテーマに沿ってアイデアを出す)、絵を描き(または写真を撮影する)、キャッチコピーを考えることをする必要がありますが、今回は、絵または写真は共通のものを使用して、キ…

ICT×美術教育 #11: モチーフをいろんな視点から写真撮影し、視点によってパースが異なることを説明

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、描く人の視点によって、モチーフのパースが異なることを、写真とPowerPointを使って説明する方法を紹介します。 デッサンにおいては、描くときの視点を動かさずに維持することが重要です。なぜなら、少しでも視点がずれてしまうと、モチーフのパースが狂ってしまい、形がおかしくなってしまうからです。 事前にモチ…

ICT×美術教育 #10: モチーフの写真と、同じモチーフを90度横から見た写真を撮って、手前・奥の説明をする

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、デッサンで初心者がやってしまいがちな「輪郭を同一の線幅・筆圧・濃さで描いてしまうこと」を、ICTを使って、どうして同一表現ではいけないのかを、わかりやすく説明する方法を紹介します。 デッサンにおける要素として、色・光・形・空間などがありますが、 輪郭を同一表現で描いてしまうと、平面的に見えてしまい、空間…

ICT×美術教育 #09: 簡単なデザイン作業で、配色を試行錯誤

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、PowerPointを使って、小学校の図工の授業で、自分だけのお店をデザインしながら、配色を試行錯誤して学ぶアクティビティを紹介します。 PowerPointで使用する操作は、すべてを児童にさせても、「図形の色の塗りつぶしの変更」と「ワードアートの挿入」と「ワードアートの色変更・サイズ調整・移動」くらい…

ICT×美術教育 #08: 写真を使って、描写している人がどうモチーフを観ているかを疑似体験する

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、写真を使って、描き始めの段階でどのようにモチーフを観察するかを疑似体験して、感覚をつかむ方法を紹介します。 PowerPoint2010もしくは2013を使用することを想定しています。PowerPoint2010の場合は、「図形の合成」機能が使えるようにするために、以下の設定をする必要があります。 クイ…

ICT×美術教育 #07: 生徒の作品をデジタル化し、過去生徒の参考事例提示利用および個々人のポートフォリオとしてチェック

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、美術で生徒が制作した作品を、ICTを使ってデジタル化して、作品をアーカイブ化することを紹介します。絵画にしても、塑像作品にしても、生徒が制作し、完成させた作品はずっと保存しておくことはできません。また、制作過程を残すこともできません。 しかし、ICTを使ってデジタル化することで、作品を評価し終えた後、生…

ICT×美術教育 #06: 本物と自分の模写作品の両方を撮影し、同一画面上で見え方を比較する

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、美術で模写をする際に、ICTを使うことで、模写元の原画と自分の模写作品を見比べやすくします。 模写における学習目的としては、画家の作品を「真似る」ことで、どうやって描いているかを考え探ることで試行錯誤すること、試行錯誤を通して画家の技術(構図、着彩、タッチなど)を体感的に学ぶこと、これらを通して絵を描く…

ICT×美術教育 #05: テーマに沿った色の組み合わせを、ICTで試行錯誤しながら模索する

フューチャーインスティテュートの前田です。美大卒の教育コンサルタントです。この連載では、ICTを使ってこんな授業ができるのではないかというアイデアを紹介していきます。 今回は、美術で同じモチーフに対して、背景色が異なるだけで、モチーフのイメージや印象が変わるということを体感的に学びます。 授業前準備として、PowerPointにて説明用のスライドを作成します。ネット上に、著作権フリーの写真やイラストがあるので、それらを用いて準備することができます。▼フリーイラスト www.a…